私の「二度と働きたくない」を変えたもの(1)
フルタイムの仕事を辞めて10年。
厳密には最後の1年半は
病気休暇とってたんだが
対外的には結婚で辞めたことになってる。
それよりも前から不眠症やうつ症状で通院はしていましたが。
職場の上司に「辞める前に休んでみたら?」と言われなかったら病気休暇は取っていなかったかもしれないが、それでも辞めてただろうな。
働きすぎだったし、自分でコントロールできないことも多すぎるし
それをわかってくれる人も少なかった。
本来、恋人や配偶者が一番の理解者になるはずだが、当時恋人だった現・夫は同業者ということもあり、わかってくれるどころか「僕なんてもっと大変だ!君なんてまだまだやれるじゃん」と余計私を追い込んでいました。
いやーほんとブラック夫です。夫との過去のエピソードを人に話すと
「変わった旦那さんだねー。。。」
「なんでそんな人と結婚したの?」
「なんでそれをですこさんは許すの?」
と言われることが多いです。今なら私もそう思うし、昔の自分にアドバイスするなら
「こいつと結婚だけはやめとけ」と言うでしょう。
でも、当時の自分にとっては夫よりも仕事の方がもっと真っ黒のブラックでした。なので少しマシな方のブラックに逃げました。なんでもいいから仕事辞める口実ができるなら結婚でもいいよ、むしろ好都合だよ、と思っていました。
専業主婦になってからは
突然二次創作に目覚めて
同人活動始めてみたり、
半ひきこもりで外とは関わりたくなかったから
在宅でできるまとめサイトで
アフィリエイトやってみたり
時々仕事というかバイトのお誘いがあったり自分でも働いてみようかなーと思うこともありましたが
「人と関わりたくない」
「また傷つくかもしれない」
「どうせ妊娠したらやめなきゃなんないし」
と思って引きこもりを続けていました。
引きこもってた時期に子ども早く欲しい!と思ってたのって
— ですこ (@bearfield228) 2018年11月21日
「子どもいたら働いてなくても文句ないでしょ?」と言いたかったんだと今気づいた。
働けないことを責められたくなかったんだなー。
で、妊娠の代わりに病気がやってきた、と。
病気は乳がんのことです。働けない、〇〇できない、の口実としてインパクトありましたよー。
実質フルタイムで働いた期間はせいぜい4年くらい?
元々働くの嫌だ―って10代の頃から思ってたので、
専門学校行ったり大学院行ったりでなるべく就職する時期を遅らせてきたのでした。
余談だけど
あるママ友に
「出産前まで働いてたの?」ってなんとなく
聞いたら
「私一度も就職したことないの」って
答えが帰ってきて度肝抜かれたことがあるけど、たった4年なら私もたいして変わらないですよね。
元々なんでそんなに働くのが嫌だったかというとそこは親の価値観に縛られていたんだと思います。
うちの両親はともに公務員だったので安定こそ至高!一般企業は大変だ、私の体力気力では無理!学生のうちはアルバイトなどしなくていい!勉強さえしてれば金を出す!
そんな親(っつーか母)でした。
大学卒業後は田舎に戻って公務員しろ!と色々根回しされたりもしたので、それを回避するためには大学院に進学するという口実が必要でした。
だから「社会に出て働く」ということに良いイメージを持っていませんでした。体力も神経も削られる大変なことだと思い込んでいた節があります。
まさにそのイメージが大変な状況を引き寄せたとも言えます。
乳がんを経験したことで母の過保護過干渉はエスカレートして「病気に障るからもうアンタは働かなくていい」と今でもいっとります。
だから、やはり自分が子育てしていく上で子どもに「社会に出たら大変なんだから今から我慢を覚えなさい」とか「学生のうちはバイトもせず勉強だけしなさい」
とかは「こういう仕事はあなたには無理だからやめなさい」とか、そういうことはしないでおこうと思っています。
そういった育ち方の上に働きすぎで鬱になったり人間不信になったりが積み重なり、
「もう死ぬまで外で働かなくていいや」となったわけでした。
ブラック旦那、ブラック企業(まあ企業ではなかったからブラック法人か)、毒親のトリプルアタックをによってより深まった「二度と働きたくない」という決意。
それを上回ったのが何かというと「子育て」でした。
後編につづく。