何者でもない自分の記録

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生活保護を受けるのは恥ずかしいと思うか?20歳の答え

少し前にこんな本を買いました。

先生、貧困ってなんですか?: 日本の貧困問題レクチャーブック

先生、貧困ってなんですか?: 日本の貧困問題レクチャーブック

 

 高校生くらいでも理解できる難易度になっていて読みやすく色んなワークも載ってるので学校の授業などでも使いやすいと思います。

 

貧困がテーマなので生活保護のことももちろん解説がありますが、その章のワークで生活保護を恥ずかしいと思うか?といった質問があったので

ちょっと何人かに聞いてみました。

 

※生活保護を受けることになったら恥ずかしい?それとも権利だから当然で、恥ずかしくない?恥ずかしい理由は何?

 

>恥ずかしいと思う。今まで普通の生活をしてたので急にお金がないと周りに思われたくない

 

>権利はあったとしても恥ずかしい。そうなる前になんとかできないか考えます

 

>自分のその時に感情にもよるが、世間の視線によると思う。「障害者が生きづらいのは私たちがそうさせているから」という意見をきいたことがあり、それと同じだと思う。世間の見方次第で自分の心の持ちようも変わる

 

>少し恥ずかしいと思う。しかし生活がかかっているため生活保護をもらい自分が頑張って働いて自立できるようにする

 

>病気などでどうしても働けなくなってしまって生活保護を受けなければ生活できなくなってしまったという状況であれば恥ずかしい等思っていられないと思う

 

>恥ずかしい気持ち半分、もらえるものはもらいたいという気持ちも半分。失業手当なら保険を払っていたという理由があるが、生活保護はもらう根拠がすぐに思い浮かばないから恥ずかしさが先に来ると思う

 

>恥ずかしくはないが、周りに知られたらいやだとは思う。生きるために必要なら受ける

 

>恥ずかしくはないと思う。決して他人には生活保護をもらってるとは言わないと思うので恥ずかしくないです。もし他人にばれたら恥ずかしくなってしまうと思う

 

>恥ずかしくはない。保護を受けていても就労に向けて努力をしているなら。

 

 

アンケート方式で書いてもらったので深く掘り下げていないですが、だいたいこんな感じ。ちなみに20歳の学生さんたちです。

んー。聞いてみたはいいものの、これだけじゃうまい料理が作れないね(*_*; 

気の利いたコメントが思い浮かばないYO!

恥ずかしくない(キリッ

と言いながら人に言えないのはやはり恥ずかしさなのか慎ましさというのか。

20歳の学生なら病気になっても治ればまた働ける、という前向きさもあるのでしょうか。貧乏ってものは努力で抜けられる、だからこそ努力せずに貧困に陥ることは恥である、といった感じでしょうか。

貧困を恥ずかしいと思うかどうかも聞いてみれば良かったですね。

 

私はどうだろうか?

 

この先、生活保護が必要な貧困状態に陥るとしたら夫と離婚や死別、あるいは夫が障害や病気で働けないといったことにプラスして自分も病気や老齢で働けない状況になったらだと思うんだけど、そういう妄想は度々してきたかな。死んでも生活保護は受けたくない!なんて思わないけど胸張って「私生活保護受けてるんだよね~」とは言えないだろうな。鬱や乳がんでさえCOしてないくらいだもの。色々取り繕っても恥ずかしさはあるのかもねー。

一番の気がかりは娘も一緒に、となると成長過程で価値観に影響しそうだなーってことだったり。まず資産を優先させ、それでも自活できないってことは教育費の貯金などもなくなったことが前提だしね。

自分に関しては、そうなったときに受けることの恥ずかしさよりも保護費だけでは文化的な生活が送れる気がしない事の方が大きい問題だなーと。大学生の時の仕送りでさえ20万近く貰ってたし😅

 

 

そうはいっても日本では国の保障で全然暮らせるって凄いことだよね。10数万じゃオートロックのマンションは住めないしブランドものは持てないしちょっとオサレなカフェやらスペインバルやらは行けないし人に「保護受けてるくせに」って指さされるし車とか不動産持てないしバイトしたら申告しないといけないし…

ってなことを考えてみたらさ、

どれもこれも「今もないわ(笑)」ってことなんだよね。

仕送りいっぱいもらってた大学生の頃は田舎から出てきたコンプレックスで金持ちお嬢さんの多い女子大でそれこそ恥ずかしくないようにと必死だったからお金かかってたけど今はかなり質素になってる。

もちろん働けないってことは病気や老齢っていう原因はあって不便なこといっぱいあるだろうけど、

そもそも人とそんなに交流してないからどう思われても気にする必要ないし

和牛なんか今も食べてないから毎日ブラジル産鶏肉でもいいし、

そもそも年取ったら油っこいものそんなに食べんだろうし、

格安スマホあれば課金せずに楽しめるゲームもあるし図書館で本も漫画も待てばただで読める。

元々車も旅行も宝石も興味がない。若いころと違って誰かと飲みに行くってことも年に1~2回あればいい方。

もちろん交流やネットワークって大事で、金銭的に貧しくなることより人的に貧しくなることは基本避けたほうがいいだろうけどね。

健康なんて今もさして気にしていないけど病気になっても医療費は扶助がある。教育だって高校まではなんとかなるし、大学なんて行っても食いっぱぐれがないなんて時代でもないから「大学だけはなんとか行かせなきゃ!」っていうのはむしろ奨学金地獄に子どもを陥れるようなもん。

 

だからどんどん不健康な生活してろくに働かず、いざとなれば生活保護受ければいいよ!

とか

保護費引き下げしても余裕で暮らせるよ!

なんてことを言いたいのではなく、

要は捨て身になればまだまだやれることがいっぱいあるってことに気付いたっていう話です。病気が再発したら、夫が定年前に死んだら、災害で住む家がなくなったら、障害を負ったら、などなど「もしも」に備えようとするとどんどん選択肢が狭まる。だから離婚したくてもできないって思ってたし年を取ることも怖かった。

でもここ1か月くらいで、急に「あ、別に貧困に陥っても大丈夫だな。生活保護受ければ余裕じゃん」と思えるようになりました。これまでスピや仏教の本など読んできたのでだいぶ煩悩が減って人生に高望みしなくなったおかげとも言える(笑)

 

やっぱりベーシックインカムなら少なくとも恥ずかしいとかそういうのはなくなるし、将来の不安から解放されるだけでも生産性が上がるので導入したら幸せな人が増えると思います!小並感。