何者でもない自分の記録

ブログタイトルはちょくちょく変わります

ちょうどいいブスのススメというワードについて批判も擁護もしない

とあるコミュニティで今日ちょうど表題の件についてオンラインライブがあるので予習がてらまとめてみようと思いました。

nlab.itmedia.co.jp

 

まだドラマは始まってもいないのですが

・内容は知らないけどとにかくこのタイトルが気に入らない

・本も読んだけどその内容も気に入らない

・本を書いてる人も気に入らない

その気に入らない理由は女性蔑視であるというのが主たるもので賛成よりも批判が多いです。

 

 

これに関するツイートが流れてきたときに私は全くしっくり来ませんでした。

「へぇ~ブスというワードを使うことが女性蔑視なのか~」と。もちろん、細かい理由を読んでると納得できるのですが、すぐにそう思い至らないってことは「ブス」という言葉に晒され慣れてしまっているという弊害かもしれませんね。ブスいじりされることを当たり前と捉えてしまっている。構造としてはよくないですね。

ふと思ったんですが、

乙武さんの『五体不満足』という本があってそれをテレビでそのままのタイトルで2019年にドラマ化することになったら障害者のみなさんは「障害者差別だ!」と炎上させただろうか?もちろん五体不満足は障害者の人権を軽視する本ではないけど今の炎上だって本読んでない人の意見がほとんどでしょうからタイトルの字面だけってことね。

調べたら五体不満足は何年も前に映画化されてるんだねー。あとでその時のツイートでも探ってみるか。

私が「ブス」になんとも思わなかった理由が障害者が例えば「カタワ」と言われて当然だと思っていたのと同じだとしたらそれは是正されるべきだとは思います。そうなのかどうかは深く掘り下げる必要がありますが。

 

で、炎上してるので興味をもちツイートを遡ったりしてみて思ったのが

「え。2019年のこのご時世にまだみんなそんなにテレビに期待してたのか~」

ってこと。若い人ってもうテレビなんて見ないもんだと思ってたよ。私は日本のドラマは20年見てないのでびっくりです。自分は見ないけど「こんなの放映したら勘違いした男がブスいじりしてくるじゃん!」と、テレビの影響力を懸念してるようですね。う~ん。

一方で私はドラマよりももしかしたら低俗かもしれないバラエティはいくつか録画してみています。件の山崎ケイさんも出たアメトークの”イイ女の雰囲気出してる芸人”もみました。それに出てた人たちは「美人じゃないのにモテる美人っぽくふるまってるそのギャップが笑える芸人」なんだと思う。確かに山崎ケイさんはブスではないと思うんだが美人でもないのに特に飲んでる時に男性に絡む感じがまるで”イイ女風”なんですよね、聞いてると。叶姉妹とかなら違和感ないんだろうけど中の中くらいの女芸人が発しているそのギャップがツッコミどころ。

 

そもそも”女芸人”という言葉自体がバイアスがかかっています。男芸人なんて言わないですから。女なのに芸人。

憶測ですが女芸人の多くは小さいときからブスであることがコンプレックスで、それを「笑われる」のではなく「笑わせる」という形で昇華したくて芸人になっている気がします。だからコントや漫才の内容も「ブスがそれをいうから面白い」というネタが結構ありますし、顔芸で笑いをとったりブスいじりされることで「美味しく」なっている女芸人は多いように見受けます(ブス本出すのは彼女が初めてじゃないものの、時代時代と言われると自分が時代に追いついてないんだろうなといういい勉強になります)。

しかし、ごくごくたまに山崎ケイさんや尼神インターの誠子さんのように「今までブスだと思って生きてこなくて芸人になってはじめて知った」という人もいます。アジアン隅田さんのようにそれ(ブスだと思ってなかったのにブスいじりばかりされる)をこじらせて休業する人もいる。私は芸人同士のブスいじりはテレビ内のフィクションとして見ていたがブスいじりを面白いとは思わない。だからリアルの生活で真似しようと思う発想はないが、中高生なら同じようにクラスの女子をいじる、なんてことがあるのかもしれないね。それでまた新たな女芸人候補が誕生するのかもなぁ。

女芸人さんたちはブスいじりばかりでもテレビに出られるなら本当においしいと思っているのでしょうか。それともいじられるから乗っかってるだけで本当はブスとは別のベクトルのネタで笑ってほしいのでしょうか。

いじられる方もブスをいじる側もそれを笑う視聴者にも、女性蔑視であるという自覚があるだろうか。

お笑いのブスいじりはノンスタ井上さんのように男性に対しても行われます。彼もブスと認識してなかったブスタイプで今はブスなのにイケメン風であることを逆手にとって活動してる感がありますが、井上さんが同じようにブス本を出したとしてそれがドラマになっただろうか。なったとして「ブスいじりは男性蔑視だ」と炎上しただろうか。

どうなんでしょうね~。強いて言うなら「ハゲ」いじりは男性特有と言えるかな。

 

私は逆張りするタイプなので批判されてれば擁護したくなるし、マンセーされてるとちょ待てよ、と言いたくなりますが、頑張ってダメ出しならぬポジ出しするならば・・・

女性をもっと尊重すべきだという意識が高まったのはとても良いことだと思います!

 

 

締め。

ブスとは顔のことじゃなく心。